【実体験】リモートワークでゲーム業界にどんな影響がでているのかまとめました

現在ゲーム会社で働いているライムライトです。

私の職場では、リモートワークが始まって3ヶ月くらい経ちました。

だいぶ新しい働き方に慣れてきて、以前の働き方と比べて色んなことが見えてきたと思います。

 

そこで今回は、リモートワークによってゲーム業界がどうなったのかについて、以下の観点からお話しさせていただこうと思います。

  • ゲームの開発・運営にどんな影響がでているのか
  • ゲームクリエイターの働き方がどう変わったのか

 

ライムライト
私が体験した内容や、他のゲーム会社の人に聞いてみた内容をまとめています!

 

リモートワークでゲーム業界にどんな影響が出ているのか?

ゲームの開発・運営に関していえば、あまり大きな影響は出ていないところ多いようです。

知人のゲーム会社の人に話を聞いてみても、そこまで大きな遅延や問題が発生しているとは聞きません。

どちらかというと、中小のゲーム企業の中にはリモートワークの環境が整っていないケースもあり、実態としては出社して対応しているため影響が出ていないというところもあるようです。

 

とはいえ、以下のような物理的なやりとりが必要なものについては影響がでています。

音声収録は一時的に滞っている

たとえばグラブルもゲーム内で告知していましたが、音声収録は一時的にストップせざるを得ない状況でした。

そのため、グラブルでは一部キャラがボイスなしでリリースされていますね。(後追いでボイスが実装されるようです)

ようやく再開され始めたようなので、こちらの問題は徐々に解消されていくでしょう。

 

リアルイベントは軒並み中止または延期

リアルイベントも物理的に「密」な状況を作ってしまうため、当面は実施が難しい状況です。

また、自粛が開けたあとはイベント会場の争奪戦が始まるので、今後も実施のハードルは高くなることが予想されます

イベント会場はゲーム業界だけではなくあらゆる業界で使用するものなので、これからは会場の確保が一番の課題になりそうですね。

 

契約書などの書面のやりとり

捺印が必要な契約書などの書面のやりとりにも影響がでています。

そもそも会社に出社していないので、書類を確認できずに手続きが進められないケースもあるようです。

こういった状況下ですので、各社一定の理解を示しつつ、Adobeの電子署名や電子印鑑を導入する企業も出てきているようです。

 

 

リモートワークでゲーム業界の働き方は変わった?

一概には言えませんが、

企画職はコミュニケーションコスト上がったという声が多い一方で、プログラマーやデザイナーからは効率が上がったと言う声が多いですね。

 

企画職はコミュニケーションコストが上がった

実際私は企画職ですが、多くの人の了承を得なければ進められない案件などは、非常に手間ですね。

「ちょっと口頭で話そう!」ということができないので、口頭で話せば5秒で終わるようなちょっとした確認もslackなどのチャットで連絡しているのですが、なかなか返事が返ってこないこともあり、仕事のテンポは悪くなったと感じます。

 

プログラマーやデザイナーは効率が上がった

プログラマーやデザイナーなどからは、効率が上がったという声が多いです。

聞いてみると、話しかけられて作業が中断することがなくなったので、以前よりも集中して取り組めるようになったとのことです。

フリーランスでもプログラマーやデザイナーの方は多いので、職種としてリモートワークと相性が良いみたいですね。

 

結果として以前と変わらずアウトプットができている

タイトルのとおり、企画職のコミュニケーションコストが上がったとはいえ、私の周りの話を聞いている限り、アウトプットはしっかりできているようです。

いまの働き方にあわせて各自が段取りを工夫すれば、意外となんとかなるものですね。

 

新卒育成をどうするのか問題

ただ、新卒育成をどうするかという問題はあります。

すでに職場で交流があり、仕事に慣れているメンバーがリモートワークに移行したので成り立っている部分はあると思いますが、そうではない新卒はどうなるんでしょうか。

まだリモートワークが始まって数ヶ月という期間なのでなんとも言えませんが、その場でメンターの方が仕事っぷりをみることができないので、OJTのハードルは上がっているようです。

そのため、1年経った後に「いまの新卒たちが戦力になっているのか」という不安を抱えている方は多いんじゃないでしょうか。

私の意見としては、最初は失敗するかもしれませんが、長い目で見れば心配しなくてもいいんじゃないかと思います。

働き方は時代と共に変わっていくので、デジタルネイティブのような形で、リモートネイティブみたいな世代になっていくのではと思います。

 

まとめ

  • 物理的なやりとりが必要なものは滞っている(音声収録・リアルイベント・書面でのやりとりなど)
  • 企画職のコミュニケーションコストは増えているが、なんとかなっている
  • 新卒などの人材育成はまだ未知数

といった感じです。

リモートワークに移行する前は「ほんとうに大丈夫なのか?」などと考えたこともありましたが、体感としてはなんとかなっています。

ゲーム業界ではありませんが、アメリカのTwitter社も「リモートワークに移行しても問題がないことがわかったので、本人が希望すればこの先もずっとリモートワークが可能にする」と発表していました。

これからの働き方の一つとして、リモートワークがさらに広がっていきそうですね。

それではまた。

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