「ゲーム業界で働きたいと思っているけど、未経験でも転職できるだろうか?」
今回はこのような悩みを持った方にむけて、ゲーム業界に転職するための戦略についてお話ししたいと思います。
私自身も転職してゲーム業界に入っているので、この記事は私の経験をもとに作成しています。
プランニングやプログラミングなどの経験がなくてもゲーム業界への転職は可能なので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
■目次
未経験からゲーム開発がしたいなら運営ゲームプランナーを目指そう

スキルゼロの未経験からゲーム開発に携わりたいなら、まず「運営ゲームプランナー」を目指しましょう。
運営ゲームプランナーとは一般的な用語ではなく、私がそう呼んでいるだけなのですが、要するにスマホゲーなどの運営に携わるプランナーのことです。
ゲーム業界へ転職する方法として、デバッカーやカスタマーサポートなどの職種を目指す方法もありますが、こういった職種から「ゲーム開発」に携わることはかなり難しいです。
絶対に無理というわけではありませんが、仕事内容がまったく異なりますし、入ってから開発系の職種へのシフトは相当ハードルが高いです。少なくとも私が知る限りでは1人もいません。
そのため、ゲーム開発がしたいなら最初から開発系職種を狙った方が良いです。
その中でも運営ゲームプランナーがオススメな理由について解説します。
運営ゲームプランナーがオススメの理由
運営ゲームプランナーがオススメな理由は以下の2点です。
- 専門知識が不要な仕事が多い
- PDCAサイクルを回せる速度が早く成長しやすい
それぞれ順番にご説明します。
専門知識が不要な仕事が多い
ゲームプランナーは専門職だと思いますが、実は特別なスキルがなくてもこなせる仕事はたくさんあります。
「プランナー」という名前から、考えたり企画したりすることがメインだと思われがちですが、仕事の大半はいわゆる「作業」です。
データを入力したり、資料を作成したりすることが中心です。
しかも運営タイトルであれば、ある程度運営の「型」は出来上がっているので、前回やったことの真似をするだけでも成り立つ場合が多く、意外となんとかなるのです。
強いて必要なスキルを挙げるとすれば、エクセルやスプレッドシートのvlookup関数は使えると良いと思います。(ググってやりかたを真似すれば、すぐ覚えられます)
実際求人情報を見てみても、必須スキルはほぼ書いていません。
PDCAサイクルを回せる速度が早く成長しやすい
新規タイトルだと、コンソールでもスマホでも、最近は制作に1.5〜2年くらいかかります。場合によってはもっとかかることもあります。
逆に運営タイトルでは、ほぼ毎週何らかのアップデートがされています。
そのため、お客様からのフィードバックが毎週もらうことができ、PDCAサイクルをコンソールよりも圧倒的に速く回すことができます。
つまり「成長しやすい環境」と言えるので、入社後のキャリアを考えると運営プランナーからステップアップしていくことをオススメします。
もちろん本人の頑張り次第ではありますが、私はこの戦略を実践し、入社2年でリードプランナー(プランナーのリーダー)を任せていただくことができました。
私の知り合いには、運営プランナーのアルバイトからキャリアをスタートし、8年ほどで正社員のディレクターにまでなった方もいますので、頑張り次第で十分ステップアップは可能です。
運営ゲームプランナーを目指す前に準備しておくこと

運営ゲームプランナーを目指すにあたって、転職活動する前に準備しておいたことが良いことがあります。
それは、運営されているスマホゲーをしっかり遊ぶこと。
「え?それだけ?」と思うかもしれませが、超重要です。
ゲーム運営とは何ぞや?を身をもって体感する
運営されているスマホゲーをしっかり遊ぶ理由は、運営とは何ぞや?を身をもって体感するためです。
少なくとも3ヶ月くらいはガッツリ遊んでみてください。
受ける会社が決まっているなら、その会社のスマホゲーを遊ぶと良いと思います。
- どういうところで課金したくなるか(なぜそう感じるのか)
- 1ヶ月のイベントスケジュールはどのように組まれているのか(なぜかそうなっているのか)
- イベントの難易度はどのように設定されているか(なぜかそうなっているのか)
こういった点を意識して遊んでみて、自分だったらどうするか?について、理由と合わせて語れるようになっているとベストですね。
言い換えれば、運営視点でゲームを語れるようになることです。
スマホゲーは初心者から上級者まで幅広いお客様がいますし、そういった方々に最大限満足して遊んでもらえるように配慮しながら、企業としては利益の最大化も目指さないといけません。
そういったことを考えて、自分だったらどうするか?を語れるようになれば、十分活躍できる人材になることができます。
実際に働いている人でもここまで語れる人はそれほど多くいません。
面接でも評価されやすい回答ができるようになる
面接でこうした点を語る必要はありませんが、普段からこうしたことを考えられていると、会話の節々に現れてきます。
そうなると面接官も「この人は運営視点でゲームを考えらる人だな」と感じてくれるので、転職が成功する可能性もグッと高まります。
例えば「遊んでいるゲームのどういうところが良いと感じました?」という質問をされたら、
遊んでいるゲームの○○イベントは、初心者にとっては一定数のポイントを稼げばSSRの武器が手に入るので満足できますし、上級者はその先のランキングで報酬で手に入る超レアアイテムを目標に遊ぶことができます。
あらゆるユーザーにとって最適な報酬が最適な場所に設定されていて、とても素晴らしいバランスになっていると感じました。
くらいの回答ができると良いと思います。
とはいえ、面接官によって「どんなことが聞かれるか」「どれくらいの回答ができれば良いか」はその人次第ですので、あくまでも未経験から運営ゲームプランナーを目指すときの参考としてお考えください。
まとめ

未経験からゲーム業界に転職する戦略をまとめると、
- 運営ゲームプランナーを目指す(特別なスキル不要)
- スマホゲーをがっつりプレイする(ただし運営視点をもって)
これだけです。
もちろん他にも方法や戦略はあると思いますが、未経験でゲーム業界に転職し、ゲーム開発に携わりたいと思うなら、今回ご紹介した戦略がオススメです。
また、未経験からのゲーム業界への転職は、年齢は若ければ若いほど良いです。
30歳を超えてくるとかなりハードルが上がってくるので、本気でゲーム業界で働きたいと思うなら、今すぐアクションを起こしましょう!
ちなみに私が転職したときはリクルートエージェントを使いました。
ゲーム業界はゲームのトレンド変化が激しく、企業の業績も目まぐるしく変化しているので、今後のキャリアを考える上でどの企業を選ぶかは非常に重要ですが、個人ではこうした情報をすべて追いながら転職先を探すことはともて大変です。
なので、不安な方は転職エージェントにいろいろ相談しながら探してみるといいですよ。
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