2019年11月1日にstellar lumens (ステラ・ルーメン)のCoincheckへの上場が発表されました。
https://twitter.com/coincheckjp/statuses/1190087305094037504?s=20
この Stellar Lumens という暗号通貨(仮想通貨)は一体どんな通貨なのか、特徴、価格推移、将来性などについて調べてみました。
Stellar Lumens はどういう通貨?
概要
通貨単位 | XLM |
発行上限枚数 | なし (毎年1%ずつ増加) |
時価総額 | 10位 (2019年11月7日時点) |
公開日 | 2014年7月31日 |
公式サイト | https://www.stellar.org/lumens |
特徴
- 元Ripple(リップル)の人が作った通貨
- 個人の国際送金で活用されることを目指している
- 同じ国際送金を目的としたRipple(XRP)は企業向けなのに対し、Stellar Lumens(XLM)は個人用
- 個人でも使いやすいように、価格変動が起こりづらくしている(ビットコインのような価格高騰が起こらないように毎年1%ずつ増加させている)
- 送金速度が早く、手数料が安い
- IBMの国際送金サービス「Blockchain World Wire(BWW)」が、外貨交換次の媒介通貨の1つとして採用
Stellar Lumens(XLM) は、個人の国際送金の利便性を追求している暗号通貨です。
同じく国際送金の利便性を追求している暗号通貨にリップル(XRP)がありますが、リップルはどちらかと言えば企業向けなので、用途がちょっと違います。
また、開発には元リップルの開発者「ジェド・マケーレブ氏」が関わっていることもあり、リップルをベースに開発されています。独自のプロトコルである「SCP(Stellar Consensus Protocol)」を開発し、リップルのソースコードにあった問題点を解消しているようです。
最大の特徴は、価格の高騰を抑えるために毎年1%ずつ追加発行していることです。あまりに価格変動が大きければ、個人利用する通貨としては安定性に欠けるので、それを抑えるための措置として行っているようです。
そして、IBMの国際送金サービス「Blockchain World Wire(BWW)」が、外貨交換時の媒介通貨の1つとして採用しています。BWWとは、47の通貨および44の銀行が提携、世界の72ヵ国間でリアルタイム送金が可能になる取り組みです。現在の世界最大の国際送金システムは「SWIFT」と呼ばれるものですが、手数料が高く(3000円〜)、送金にまで数日を要することもあるので、BWWは次世代の国際送金システムとして注目を集めています。

これまでの価格推移
全期間(2019年11月8日現在)
2014年に公開され、2017年10月16日にIBMとの提携が発表され価格が高騰。その後、2017年末の仮想通貨バブルから大きく価格変動が起こり始めました。

出典:CoinMarketCap
2017年10月16日 IBMとの提携発表で高騰
2017年10月16日にStellarとIBMの提携が発表され、約2.6円から、最高約5.2円まで急上昇しました。
出典:CoinMarketCap
2018年7月13日 Coinbaseへの上場が検討され高騰
2018年7月31日に、Coinbase(アメリカの大手取引所)が Stellar Lumens(XLM)を含めた5種類のアルトコインの上場を検討していると発表したところ、それを皮切りに価格が上昇し始めました。
この時期(2018年7月)は仮想通貨全体が上げ相場だったこともあり、最高で約1.5倍ほど上昇しました。
出典:CoinMarketCap
2019年11月5日 550億XLMの焼却(バーン)を発表して高騰
2019年11月5日にStellar開発財団が550億XLMの焼却(バーン)を行うと発表したところ、価格が18%高騰。
ちなみに、2019年11月1日にCoincheckへの上場発表でも、少しだけ価格が上昇しています。
出典:CoinMarketCap
Stellar Lumensの将来性は?

途上国から先進国への留学、出稼ぎ、移民などで、国際的な人の流動性は高まっており、国際送金の需要も益々高まってきています。
そうした状況の中、Stellar Lumens はBWWの媒介通貨の一つとして採用されるなど、着々と成果を残しているので、私は将来性はあると考えています。
ただ、Stellar Lumens は通貨の利便性を高めるために価格高騰を抑える姿勢なので、爆上がりして億万長者を狙える暗号通貨ではないと思います。
投資戦略としては、今後も新しい取引所への上場もあると思うので、そうしたタイミングで短期的な価格上昇を狙うか、長期的な価格上昇を見据えてガチホするかの2択かなと思います。
これはあくまでも個人の意見であり、価格の上昇を保証するものではありませんが、みなさんの参考になれば幸いです。
